雑記20230509

思想強めの文章です。271108の思想再現AIを作るときには使ってください。


これを読んで、私自身も「子供がいることは損にあたる」と感じていることを思い返した。
私の親をはじめとした先祖には申し訳が立たないとは思っている。でもそう感じるものはそう感じる。


近年話題の「親ガチャ」でいうならば私の両親は「上の中」よりはいいと思っている。

生活に余裕があるとまでは言えないが、生活に困ったことは一度たりともなく、そのうえかなり長いこと学生として私に教育費をかけてくれた。私は浪人を経験している。塾やらスポーツクラブやらなんやらも、金銭的な理由で禁止されたことはなかったと思う。兄弟姉妹合わせて、浪人や留学、一人暮らしの経験があり、相当な教育費がかかっていると感じられる。

また、家庭仲も十分によく、一番下の兄弟姉妹が学生を卒業する時にも家族全員で皆で、1週間家族旅行をしたほどだ。「家族仲」の方向性に違いはあるだろうが、こんなことをしている家庭は周囲にいなかった。

完璧な両親だとまでは言えないが、良い両親であるとは胸を張って言わせてほしい。


逆に親視点の「子ガチャ」だとどうか。

少なくとも「下」ではないだろう。警察のお世話になったことは、自転車の無灯火と高校合格後にディズニーに遊びに行って時間超えて補導(駅のその場で「早く帰りなよ~」で済む程度のものだった)くらいしかない。都道府県内でトップ、あるいはトップクラスの高校を卒業し、(私は浪人をしているが、)少なくとも悪くはない大学に通った。最終的にはある程度の会社に入社している。「中」くらいだろうか。

たぶん、親も私たち兄弟姉妹を産んで損した、とは思っていないと思う。そうであってほしい。

ただ、現状を鑑みて、少なくとも私の父親の年収*1はそうそう超えることはないだろうと感じている。もちろん、金銭だけが幸福の条件ではないのは承知しているが、金銭が幸福の根底にあることが多い。金銭面からの恩返しはあまり期待できそうにない。



ここで、「子供がいることは損にあたる」に振り替える。


まず、金銭面的には、私の家庭の場合は損失である。必ずしも私のようになるとは限らないが、逆に「金銭面で利益になるでしょ?」という考えで子作りをするのは愚かと言えるはずだ。

また、先日、『育休後、部下が37人→0人 「均等法違反」でアメックスに賠償命令』というニュースがあった。

アメリカン・エキスプレスに勤めていた女性が、産休・育休明けに部下のいないポストに異動され、男女雇用機会均等法などに違反する不利益な取り扱いを受けたとして、同社に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が出た。東京高裁は、均等法が禁じる不利益な取り扱いにあたり、人事権の乱用で公序良俗にも反するとし、女性の訴えを認め、同社に220万円の賠償を命じた。女性は部下37人を率いる部長だったが、妊娠・出産・育休を経て復帰すると、チームは消滅していた。女性は新設ポストに異動させられ、業務内容の質が著しく低下したと主張した。判決は、妊娠・出産・育休取得を理由にこうした処遇を行えば、均等法や育児・介護休業法に抵触すると指摘した。(Chat-GPT要約)

産休・育休によって業務内容の質が低下する場合、法律に違反するのは周知の事実である。一方、企業からすれば長期間業務に参加しない人間を主要ポストに置き続けることはできないのも現実だろう。仮に産休・育休取得者のポストをキープしたところで、その期間は代わりの人間がそのポストを務めるはずだ。復帰した後、部下の人は代打を務めた人間に従う可能性もある。組織としてまとまらなくなるため、主要ポストのキープも難しい。
少なくとも現時点ではこの出世という観点からも子供をつくることが損にあたってしまう。


次に、愛情等の要素だ。愛情その他要素からの恩返しは明確に測ることはできない。「親の心子知らず」と諺にあるように、たぶん、親からの愛情や苦労のほうが、子供が返す恩返しよりかは多いだろう。少なくとも、幸せな家庭に育ってきた私にはそう感じる。


また、子供を作る理由に「自分を全肯定してくれる存在ができるから」という人々もいるらしい。全肯定なんざそうそうないだろう。

あとは「遺伝子を残せる」。その子供が子孫を残すという選択をしなかった場合はそこで遺伝子は潰える。たかだか100年、自分が死んでから30年程度長く残ったところで大差はなさそうだ。仮にn代続いたところで30n年程度か。歴史として考えると大したことはないだろう。天皇家や徳川家のような注目されるような血筋ならともかく、私の遺伝子だから何かというのも私にはわからない。

「生きた証を遺せる」。これは少し興味深い。どんなに悪い親であっても子供の記憶には確実に残る。「人間は二度死にます。まず死んだ時。それから忘れられた時。」という永六輔氏の言葉がある。少なくとも子供は、孫は、ある程度記憶してくれるはずだ。それでもひ孫まで行けば良いだろう。これもそう長くはない。

念のため、Chat-GPTに子供のメリットをそれっぽく出力してもらったところ、「社会的な意味でも子供を持つことは重要な意義を持ちます。子供を育てることは、次世代に希望や未来を託すことでもあります。子供が育っていく過程で、世界や人間関係を理解し、社会的な価値観を身に付けることで、社会に貢献することができる人材になることが期待されます。」と返ってきた。

別に「後は野となれ山となれ」とまでは思っていないが、結局のところ「死んだら終わり」という思想を持っているとどうやらメリットに感じられない。少なくとも何千万円の見返りとして「次世代に希望や未来を託せます!」と言われても、じゃあ子供産みましょう!とは思えなかった。


最近、子育て政策が話題になっている。また、不勉強ながら、政府がどのような人々を対象に子育て政策をしていくのかあまり分かっていない。国として、子供が必要であることは十分理解はしている。


政治批判ではなく、純粋に教えてほしい。子供を作るにあたって私にとってのメリットって何ですか?

*1:※母親は一応パートとして働いているが、限りなく時間は少なく、家計を賄っているのは父親の稼ぎだけである。